今こそバイクが面白い——2026年市場の最前線

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投稿日:2026-02-17

 

バイクって、なんだか今アツいですよね。
通勤途中にバイクがビュンと横を走り抜けていくのを見て、「あ、乗りたいな」とふと思った人もいるかもしれません。実は今、バイク市場はちょうど大きな転換点にさしかかっています。法律も変わり、新型モデルも続々登場し、乗り始めるハードルもどんどん下がってきている。2026年のバイク市場がいったいどう動くのか、わかりやすくまとめてみました。

 


目次


まず、バイク市場は"復活中"です


①「新基準原付」が市場を動かす


②若者とリターンライダーの"二頭体制"


③ネオレトロブームは"本物"


④電動バイクは"準備中"段階


⑤世界市場も拡大中——日本メーカーに追い風


まとめ:2026年のバイク市場は"多様化"がキーワード

 

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まず、バイク市場は"復活中"です

 

話をするにあたって、まず最近の流れをおさらいしておきましょう。


1980年代、日本のバイク国内販売台数は年間300万台を超えていました。しかしそこから長い低迷が続き、2016年以降は36〜38万台まで落ち込んでしまいます。「もうバイクの時代は終わった」なんて声も出るくらいでした。


ところが流れが変わったのが2021年頃。新型コロナウイルスの影響で「人混みを避けながら移動したい」というニーズが高まり、バイクが見直されました。アウトドアやキャンプブームとも相まって、バイクは「自由な移動手段」として再び注目を集めます。2021年から3年連続で国内販売台数が40万台を超えるなど、市場は確かに息を吹き返しています。


そして2026年、この流れがさらに加速するかもしれないポイントがいくつかあります。

 

 

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①「新基準原付」が市場を動かす

 

2026年のバイク市場で最も注目すべきトピックのひとつが、「新基準原付」の本格的な普及です。
少し背景を説明しますね。2025年11月から、従来の50ccバイクに適用されていた排出ガス規制がさらに強化されました。旧来の50ccエンジンではこの新しい基準をクリアするのが非常に難しくなり、事実上、50ccバイクの新車生産が終了する形になりました。そこで登場したのが「新基準原付」という新カテゴリーです。

 

新基準原付とは、排気量125cc以下かつ最高出力4.0kW以下に制御されたバイクのこと。これが2025年4月から法律上「原付一種」として認められるようになりました。つまり、原付免許や普通自動車免許を持っている人なら、今までと同じ感覚で乗れる原付として、125ccベースのバイクが手に入るようになったんです。

 

ホンダはすでに、スーパーカブ110やディオ110をベースにした「Liteシリーズ」として新基準原付モデルを2025年末から順次発売しています。ヤマハも2026年3月頃に、ジョグ125をベースとした新基準原付を発売する予定とされています。

 

「50ccと同じ免許で乗れるのに、車体は125ccの安定感」というのは、通勤や近距離移動に使いたい人にとってかなり魅力的なポイントです。今まで「免許が面倒」「50ccは非力で怖い」と感じていた人たちが、背中を押されるかもしれません。2026年は、この新基準原付モデルのラインナップが一気に増える年になりそうです。

 

 

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②若者とリターンライダーの"二頭体制"

 

市場を支えているのは、じつは2つのまったく異なる層です。


ひとつは若者。2018年からAT(オートマチック)小型限定普通二輪免許が最短2日で取れるようになり、バイクに乗り始めるハードルが大幅に下がりました。最初は「なんとなく乗ってみようか」という軽い気持ちで始めて、気づいたらどっぷりハマっていく若者が増えています。SNSでバイク乗りの動画やツーリングの写真が拡散されやすいのも、バイク人口の若返りを後押ししているのは間違いないでしょう。

 

もうひとつの層が、いわゆる「リターンライダー」です。若い頃にバイクに乗っていて、子育てや仕事が落ち着いてきた50〜60代が「また乗りたい」と戻ってきています。体力的な変化を考えて、マニュアル車よりもオートマ(スクーター)や、扱いやすいクルーザータイプを選ぶ傾向があります。
この二層が一緒に市場を盛り上げているのが、今のバイク界の面白いところです。若者はスポーティなネイキッドやネオレトロ系に、リターンライダーはゆったり乗れるクルーザー系に…と、人気モデルのベクトルも自然に分かれています。

 

実際に2025年上半期の国内販売ランキングを見ると、250ccクラスではホンダ・レブル250が7年連続でトップをキープ。400ccクラスではカワサキ・エリミネーターが3年連続首位を記録しています。どちらもクルーザー系で、「乗りやすさ」と「スタイルの良さ」を両立したモデルです。この傾向は2026年も続くと見られています。

 

 

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③ネオレトロブームは"本物"

 

ここ数年で定着してきたのが「ネオレトロ」というジャンルです。

 

昔のバイクのデザインを受け継ぎながら、エンジンや安全装備は現代の技術でアップデートされたモデルのこと。カワサキのZ900RSやW800が火をつけ、今ではホンダ・GB350、ヤマハ・XSRシリーズ、カワサキ・W230/メグロS1など、各メーカーがこぞってネオレトロモデルを展開しています。

 

なぜこれほど人気なのか、少し考えてみると面白いんです。バイクって、「移動手段」であると同時に「ライフスタイルアイテム」でもあるんですよね。スマートフォンやコーヒー、スニーカーを選ぶときと同じように、「自分がどう見えるか」「どんな気分になれるか」を重視している。ネオレトロなバイクは、そのニーズにぴったりはまっているわけです。

 

2026年も、このジャンルは引き続き盛り上がりそうです。特にW230やメグロS1のような「排気量は小さめで扱いやすいけど、デザインはカッコいい」という入門向けネオレトロモデルが、若いライダーにじわじわ広まっていく可能性があります。

 

 

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④電動バイクは"準備中"段階

 

「バイクも電動化するの?」という疑問、当然出てきますよね。

答えは「じわじわ進んでいる、でもまだ過渡期」です。世界的に見れば、電動バイク市場は年平均10%以上の成長が予測されていて、政府の補助金や充電インフラ整備とともに着実に普及が進んでいます。

 

国内では、LUUPに代表される電動キックボードのシェアサービスが利用者を増やしています。電動の小型モビリティへの親しみが日常的に高まっていることは、電動バイク普及の追い風になるでしょう。

ただし、本格的なガソリンバイクの代替になるかというと、2026年はまだそこまで至らないと見るのが現実的です。航続距離、充電インフラ、車両価格、充電時間——こうした課題がまだ残っています。特にツーリングが大好きなライダーにとって、「満タン給油すれば数百km走れる」というガソリンバイクの手軽さは、まだまだ強みです。

 

電動バイクの存在感が本格的に増してくるのは、2027〜2030年あたりかもしれません。2026年はその「助走期間」として、各メーカーが電動モデルの完成度を高めていく年になりそうです。

 

 

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⑤世界市場も拡大中——日本メーカーに追い風

 

最後に、少し広い視点で見てみましょう。

 

世界のバイク市場は2026年から2034年にかけて年平均5%以上の成長が予測されていて、特にアジア太平洋地域がその中心になっています。インドやインドネシア、ベトナムといった新興国では経済成長とともにバイク需要がぐんと伸びていて、ホンダ・ヤマハ・スズキ・カワサキの日本4大メーカーはそうした世界需要を取り込みながら業績を伸ばしています。

 

日本メーカーの「高品質・高耐久・低燃費」というブランドイメージは、東南アジアではステータスシンボルになるほど強く、ローカルブランドとの競争においても優位性を保っています。円安傾向が続けば輸出の追い風にもなりますし、グローバルな視点で見れば日本のバイクメーカーには明るい材料が多い状況です。

 

 

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まとめ:2026年のバイク市場は"多様化"がキーワード

 

全体を通して見えてくるのは、一言で言うと「多様化」です。

 

・新基準原付という新しいカテゴリーが入口を広げる
・若者とリターンライダーという異なる層が市場を支える
・ネオレトロというスタイル重視のジャンルが定着する
・電動化は着実に、でも急ぎすぎず進んでいく

 

「バイクに乗ってみたいけど、ちょっとハードルが高いな」と思っていた人にとって、2026年はこれまでで一番「始めやすい年」になるかもしれません。免許取得のしやすさも、選べるバイクのバリエーションも、乗り始めのサポート環境も、どんどん整ってきています。
バイクの風を、久しぶりに浴びてみませんか?

 

 

 

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