バイクの排気量125cc以下の区分が変わる!!免許やルールはどうなる!?
投稿日:2024-03-29
2025年から排出ガス規制の内容が変更されると発表されました。
その内容は、125cc以下で最高出力4kwのバイクを50cc以下の原付と同じ区分にするというものです。
最高出力に制限が無い125cc以下のバイクは適用されません。施行されると原付のルールに従うことになるので、内容を確認しておきましょう。
目次「排出ガス規制」の背景今回の変更について注意が必要なことバイクの免許についてまとめバイク置き場リクエスト募集中 |
「排出ガス規制」の背景
近年、以前よりも地球温暖化の問題が大きくなってきており、真夏には毎年最高気温を更新し寒い季節でもあまり気温が下がらなくなってきました。
地球温暖化の原因として「温室効果ガス」の排出増加があります。「温室効果ガス」は、バイクや車などからも排出される二酸化炭素や窒素を含んでいます。
地球温暖化の原因ではありますが、これまでの地球の暮らしやすい気温を作ってきた大事な排気ガスです。
しかし、地球温暖化が進み温室効果ガスの排出量を減らす動きが強まってきています。
世界で地球温暖化が問題視されるようになり、二酸化炭素の排出を減らすことを目的として作られた規制です。
今回の変更について
2025年11月から適用されることになった新ルールは、原付1種の区分に125cc以下の最高出力4kWのバイクも入れるというものです。
今まで免許を持って乗れなかった人も普通自動車免許を持っていれば、125cc以下の最高出力4kWのバイクに乗れるということになります。
<原付(50cc以下)の主なルール>
①法定速度は時速30km
排気量50cc以下の原付は、標識に法定速度以上のものが書かれていても30km以上の速度で走行することはできません。
②二人乗り禁止
排気量51cc以上、免許取得から1年以上できる二人乗りですが、50cc以下の原付では二人乗りが禁止されています。
普通二輪免許以上は取得してから1年経過すれば、二人乗りが可能ですが原付免許では二人乗りができません。
③二段階右折
片側三車線以上の交通量の多い道路を右折する際に、一度直進して車体の向きを右に変え、信号の指示に従い直進するというものです。
二段階右折は、車とバイクの事故が増えたため1986年に法令化されました。
二段階右折が禁止の場所もあるので、標識をきちんと確認して運転するようにしましょう。
違反をした場合は、違反点数1点と罰金5,000円が科せられます。
④キープレフト
道路の左側を走行するということです。
時速30kmと速度が遅いため、左側を走行することが基本とされています。
左折をする際に車の横スレスレを走っていくバイクを見かけたことがありますが、双方にとって危ないので左折する際は車の動きを見ながら流れに沿って曲がるようにしましょう。
どうしても追い越したい場合は右に出て前の車両を追い越しましょう。
左側走行は義務であるため、違反をした場合「通行区分違反」となり違反点数2点と罰金6,000円が科せられます。
原付一種と二種以上では大きなルールの差がありました。
今まで当たり前に走っていた常識が、2025年11月をもって変わる可能性があります。
該当するバイクを所有している方は、原付1種のルールが適用されることを想定しておくと良いと思います。
注意が必要なこと
今回の50cc以下の原付の区分が変更となりますが、1つだけ注意が必要です。
それは「4kW以下の125cc以下のバイク」という点です。
排出ガス規制に関する情報を扱っているニュースや記事の初めの部分だけを読む、また排気量125cc以下のバイクとだけ書かれている記事が原因となって、誤解で伝わってしまっているケースがあります。
各バイクメーカーが調査を行い、最高出力4kW以下のバイクは50cc以下のバイクと同等であると判明しています。
法改正が進んだ後、免許に関しても同様に変わります。125cc以下で最高出力が4kW以下に「制限されていない」バイクはこれまでと同じ小型限定普通二輪免許が必要となります。
バイクの免許について
ここで免許の区分に関しておさらいしていきましょう。
①原動機付自転車免許
●取得条件
年齢→16歳以上
視力、聴力、色彩感覚、運動能力などに問題のない方
●取得期間
最短1日~
※教習所のカリキュラムやスケジュールによって変動します。
●教習所費用(相場)
4,200円
※教習所や状況によって異なる場合があります。
●運転できるバイク
排気量50cc以下の原付
※排気量125cc以下の最高出力4kW以下のバイクもここに該当となる予定
②小型限定普通二輪免許、AT小型限定普通二輪免許
●取得条件
年齢→16歳以上
視力、聴力、色彩感覚、運動能力などに問題のない方
●取得期間
最短2日~
※教習所のカリキュラムやスケジュールによって変動します。
●教習所費用(相場)
約7万~13万円程度
※他免許の取得状況や教習所、延長料金などによって異なる場合があります。
●運転できるバイク
・排気量125cc以下のバイク
・排気量50cc以下の原付
③普通二輪免許、AT限定普通二輪免許
●取得条件
年齢→16歳以上
視力、聴力、色彩感覚、運動能力などに問題のない方
●取得期間
最短9日~1ヶ月
※教習所のカリキュラムやスケジュールによって変動します。
●教習所費用(相場)
約9万~13万円程度
※他免許の取得状況や教習所、延長料金などによって異なる場合があります。
●運転できるバイク
・排気量125cc~400ccのバイク
・排気量400cc以下のバイク全て
④大型自動二輪免許、AT限定自動二輪免許
●取得条件
年齢→18歳以上
視力、聴力、色彩感覚、運動能力などに問題のない方
●取得期間
最短で14日~1ヶ月
※教習所のカリキュラムやスケジュールによって変動します。
●教習所費用(相場)
12万円~23万円程度
※他免許の取得状況や教習所、延長料金などによって異なる場合があります。
●運転できるバイク
・排気量400cc~のバイク
・排気量400cc以下のバイク全て
大きく分けると上記4つになります。
(※バイクの免許についてはこちらで詳しく解説しています)
車よりも若い年齢から比較的短い期間で取得することができます。
原動機付自動車免許の区分に、新しいバイクが加わることとなります。
まとめ
法改正が来年に迫ってきました。
該当のバイクに乗っている方は、今までのルールががらっと変わるので注意が必要です。
原付は色々と制限もありますが、排気量や免許の区分が変わることで買いたいと思う人も増えてくるのではないでしょうか。
今後のバイク業界の新しい話題に注目です。
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